お盆休みに青森県の恐山に行ってきました。
地獄のような硫黄が噴き出るゴツゴツした岩山とそこから見た風景、そして極楽に例えられる湖の神秘的な風景がなんともいえない雰囲気を醸し出しているのが美しく、遠かったけどここまで来て本当によかったと思えるところでした。
恐山ってどんなところ
日本三大霊山の一つ
京都の比叡山、和歌山の高野山とともに日本三大霊山と言われており、慈覚大師(天台宗を開いた最澄の弟子)が862年に開山されたと伝えられています。その後、曹洞宗の円通寺が1530年より恐山を管理し、それ以降恐山は曹洞宗の菩提寺となっています。
不便で行きにくい恐山
青森県下北半島のむつ市の山奥にあります。
上の地図をみてもらってもわかると思いますが、青森駅や青森県の空港(青森空港、三沢空港)からもものすっごく遠く不便なところにあります。
また、恐山に向かう道は冬季通行止めとなるため、開山時期は毎年5月1日~10月31日までと一年の間に半年間しか開山していません。
恐山といえばイタコのイメージ
恐山って、イタコの口寄せイメージしかなかったのですが、私が行ったときは8月中旬なのでイタコさんはいませんでした。
実はイタコさんは7月の大祭と10月の秋詣りの期間に恐山に出張しに来るらしく、いつもいるわけではないんですね。あと、恐山がイタコさんの管理をしているわけではなく、恐山は場所を貸してるだけなんですね。まあぶっちゃけザックリ例えると、神社の正月とか夏祭りのときの焼きそばとかりんご飴とかの出店みたいな感じなんですね。
恐山を巡って
ざっくり、恐山のことについて触れましたが、実際に行ってみてどんなところだったか写真とともに触れてみたいと思います。
むつ市街より恐山へ

むつ市の中心地より恐山へ続く道を走っていると左側に恐山冷水が現れます。こちらの水は1杯飲むと10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返ると言われています。


三途の川とその手前にある奪衣婆と懸布翁の像
亡くなった人が三途の川までやってくると、そこに待ち構えている奪衣婆が身ぐるみをはがし、その衣を懸布翁が三途の川の傍らにある柳の木の枝にかけて、その枝のたれ具合で生前の悪行の重さをはかり、その後閻魔大王に極楽行きか地獄行きかを言い渡されるそうです。

恐山菩提寺の総門手前にある六大地蔵
死者が次の世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天国)に生まれ変わるときに救済すると伝えられています。


恐山菩提寺総門前
上にある来迎の像に迎えられて恐山の総門に入っていきます。
恐山菩提寺へ

はし塚

総門を抜けると左手に見える本堂

社務所
参拝者は先にこちらで御朱印を預けて、恐山を周ってから帰りに頂けます。



恐山の山門と阿吽の像


山門付近にそびえたつ卒塔婆と塔婆堂
なんだか物悲しい雰囲気です。


温泉小屋と小屋の中の温泉
入山料を払えば、だれでも入ることが出来る温泉があり、このような温泉小屋が4か所あります。
写真を見てもらってもわかると思いますが、小屋の中にただ温泉があるだけですが、硫黄の漂ういい温泉なのでタオル持参でぜひ入られることをおすすめします。

山門からさらに進むと見えてくる地蔵堂
こちらの地蔵堂の中に慈覚大師が彫られたと伝えられる延命地蔵菩薩が祀られています。
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